こんな方に向けた記事
- 調剤報酬点数表の見方が分からない方
- 調剤報酬の勉強方法がわからない方
- 調剤薬局の利益を理解したい方
- 調剤薬局への転職を有利にしたい方
この記事を書いた人
rei
【経歴】管薬・人事部そして転職の失敗と成功を経験
【実績】1年目から管理薬剤師|20代で年収900万円突破|32歳で年収1000万円突破|現在全力で情報発信中 !!
【資格】薬剤師・YouTuber・動画編集者
給料明細はこちらの記事で公開しています→【実話】#0 雇われ薬剤師が年収1000万円超えた日
調剤報酬点数表ってゴチャゴチャ書いてあってよく分からないです💦
覚える必要あるんですか?
確かに難しいですよね。
今後、調剤薬局で出世したい方や転職を成功させたい方は
調剤報酬の理解は大きな武器になります。
転職成功させたいです!
給料アップさせたいです!
いいですね!!では、一緒に学んでいきましょう♪
最初は重要なポイントだけでもOKです。
少しでも知識があると仕事をしながら覚えやすくなりますよ!
調剤報酬点数表とは?
調剤薬局が患者様からいただく報酬の一覧表です(1点=10円で計算します)
薬剤師の仕事は調剤報酬点数表通りガッチリ固められてます
薬剤師が何をすればいくら利益があるのか分かります
現場の薬剤師が気にすることは少ないですが、
管理薬剤師や経営者は利益を考えながら仕事をします。
利益を上げるには調剤報酬点数表の知識は欠かせません。
薬剤師がした仕事で利益が決まるんですね?
その通りです。
報酬によって、利益が出やすい仕事と利益が出にくい仕事に分かれます。
いかに効率よく利益を出せるかが鍵となります。
2年に1回改定がある
調剤報酬点数表は2年に1回変更があります。
医療費削減の影響でほとんどがマイナス改定となります。
2年に1回利益が減るんですか?
ほとんどの場合そうなります。
同じ仕事を続けても利益が減るのが今の薬局業界です。
ただし、新しい調剤報酬が追加されることがあります。
経営側は利益が下がらないために、新しい点数をとる体制を必死でつくります。
重要ポイントはココ
調剤報酬は4つの足し算
調剤報酬のポイントは4つの足し算でできています。
①受付料+②手数料+③説明料+④お薬代
調剤報酬点数表と照らし合わせます。
調剤報酬を簡単に説明できる
難しい方は下記のポイントだけでも十分です!
ポイント
調剤技術料 = ①受付料(基本料・地域加算・後発加算等)+②手数料(集薬・分包・時間外等)
薬学管理料 = ③説明料(薬の説明・薬歴・手帳等)
薬剤料 = ④お薬代(薬価を元に計算)
調剤報酬点数表がかなり見やすくなります。
僕はとりあえずココまでしっかり覚えます
ココまででも十分素晴らしい知識です!
覚えたら他の薬剤師と共有してみましょう♪
調剤報酬点数表をマスター
細かい内容なので少し難しくなります。
点数表は3つの大枠
調剤技術料+薬学管理料+薬剤料
1つずつ分かりやすいレベルまで分解します。
調剤技術料(①調剤基本料と②調剤料)
まずは下記の範囲をマスターしましょう
①受付料=調剤基本料
②手数料=調剤料
①と②まとめて調剤技術料と呼びます。
それぞれ、決まった料金+加算で成り立ちます。
①1番おいしい受付料=調剤基本料
処方箋を受け取っただけでチャリン✨
下記の条件によって1~4まで段階的に設定されています。
調剤基本料(決まった料金)
・1ヶ月の処方箋受付回数(多→報酬減)儲け過ぎさせない
・同じ病院からの処方集中率(高→報酬減)門前薬局イジメ
・同一グループ月処方受付回数(多→報酬減)大手グループイジメ
さらに加算が設定されています。
調剤基本料(加算)
- 地域支援体制加算条件難だが取れたら利益が爆伸び
- 後発医薬品調剤体制加算簡単なので今後減対象
- 分割調剤はほぼ利用されていない失敗報酬なので無視してOKです
②今後減らされる手数料=調剤料
対物から対人業務の動きで今後最もメスが入る部分です。
ピッキング料金(決まった料金)と
分包する、粉砕する、混合する、休日に調剤するなど(加算)に
に分かれます。
調剤料(決まった料金)
・内服薬が報酬多内科病院からの処方最高
・外用薬は報酬少整形外科・眼科門前は儲からない
さらに加算が設定されています。
調剤料(加算)
・一包化加算機械化で減対象
・無菌製剤加算要クリーンベンチor安全キャビネット
・自家製剤加算半錠にする等
・計量混合調剤加算水剤や軟膏を測って混合※チューブ使用NG
・時間外・休日加算休みの日働きたくないよね
reiさん眠くなってきました。。
無理しないで大丈夫ですよ。
ゆっくり自分のペースで学んでください♪
薬学管理料(③説明料)
患者様への説明全般の報酬です。
③説明料=薬学管理料
もちろん決まった料金+加算で成り立ちます。
薬学管理料(決まった料金)
・薬剤服用歴管理指導料(薬歴)手帳の有無や再来局等で設定
・かかりつけ薬剤師指導料普通の指導料より多
・かかりつけ薬剤師包括管理料点数高だが条件難
・外来服薬支援料医師確認して服薬支援or薬剤整理
・在宅患者指導料今後さらに増加する在宅での指導
・退院時共同指導料病院で一緒に説明と情報共有
薬学管理料(加算)
・疑義紹介で残薬調整or処方変更基本の加算
・麻薬やハイリスク薬等指定のある薬管理大変だから
・乳幼児に対する加算乳幼児は計算大変
手帳の有無などは投薬時に確認するのでイメージしやすいです!
通常業務と絡めて考えられるといいですね!
分かりやすいところから学んでいきましょう。
薬剤料(④お薬代)
お薬代です。
計算が少し特殊で、1日に飲むお薬の合計薬価(円)を点数に変換します。
計算例
例えば
A薬12円を1日2個とB薬35円を1日1個服用
1日のお薬代12×2+35=59円→60点
おまけ(特定保険医療材料料)
インスリンを打つための注射針などが該当します。
処方箋によって調剤薬局で渡せる医療材料は下記の一覧表で確認できます。
保険も適応もできます。※注射針のみは自費になります。
Ⅷ 別表第三調剤報酬点数表に規定する特定保険医療材料及びその材料価格
細かい点数は覚えなくていい
調剤報酬点数表の点数は真面目にしっかり覚える必要はありません
2年に1回は改定があります。
点数が高いのか低いのか、ざっくり把握するだけで問題ありません。
正確に計算する時は点数表を見て確認しましょう。
普段使用する点数は自然と覚えていきます。
調剤薬局は点取ゲーム
調剤薬局は利益を上げることが目的の会社です。
医療を提供する目的と利益を上げる目的
どちらも重要です。
ただし、出世するには、利益を上げる思考が求められます。
医療者としての薬剤師だけでなく
利益を上げる会社員の目線を持って、給料UPを目指しましょう!