#10【奨学金ウザイ】薬学生の"夢"をぶち壊す！薬剤師の悲惨な給料実態

#9【薬剤師国家試験】が余裕だった3つの理由と試験対策の重要性の続きです

国家試験対策と並ぶ大きなテーマ「就活」を始めたのは、薬学5年生。薬局と病院の実務実習を終えた秋の終わり頃でした。

給料が足りない。病院薬剤師は金持ちしかなれない？

病院薬剤師に俺はなる！

実務実習を終えた後、私は病院の求人を読み漁ります。

薬学部に入学してからずっと、病院薬剤師になると決めていました。

理由は調剤薬局の薬剤師をバカにしていたからです。

かなり生意気な学生ですね。お恥ずかしい。

成績も良く、偏った先入観でプライド盛り盛りの私は病院薬剤師になるために見学・面接を受けます。結果5つの病院から内定をいただきました。
地元は田舎で薬剤師不足なので、「見学＝面接」として受けたら受かるような条件でした笑

病院薬剤師は給料が低い

内定をいただいた病院は、大きな医師会立病院や大学病院から地元の小さな病院まで様々。
そして給料条件を並べみました。

第一希望の大学病院のボーナス合わせて年収が336万円。手取りだと260万円ほど。
最も高年収の病院が、年収450万円でした。手取りは350万円ほどになります。

って怒る方もいらっしゃるかと思います。

でもですね。
6年間高い学費を払って、半分が留年し、それでも勉強し続けた結果。
そう思うと絶望しました。

平均年収とほぼ変わらない給料なんです。
薬剤師が高年収なんてウソですね。

病院薬剤師は給料が低いのは現実として知っておくべきです。

奨学金が返せない

奨学金は20年かけて返済するのが一般的です。

奨学金1000万円を返済する場合、
毎月4万円返済し続けることになります。

私は大学病院への就職を諦めました。

残った候補は地元の小さめな病院が年収450万円。

失礼ですが、こんな気持ちで就職先を決めることになりました。

奨学金は借りたら返すもの！
借りるときは返すときのことも考えないとダメですね。

薬学生でヘッドハンティングされる

薬剤師でもない薬学生をヘッドハンティングする薬剤師M

就職先もほぼ決めて、後は卒業研究と国家試験対策に方向転換しようと考えていた時、あるグループ薬局の人事担当の方(薬剤師M)から声がかけられます。

欲しいのは知識？お金？経験？それとも・・・

半沢直樹に出てくる大和田常務の言葉が頭をよぎりました。

部下の手柄は上司のもの！上司の失敗は部下の責任！

こうして薬剤師Mとの出会いで急展開を迎えていきました。

勉強したいと知識を求めた私は病院薬剤師を希望。

しかし給料が低いことで断念。

いざ給料が高い薬局から声がかかったらお金ではなく、権力を懇願。

私は自分が欲しいものが何か、少し分からなくなっていました。

日本一"生意気な"薬剤師誕生

薬剤師Mから、条件が提示されました。

ということで薬剤師Mからのお誘いを受け、私は薬局薬剤師になることを決めました！

優秀な薬剤師が目標だったのに、一体どこに向かってるの？

この時は私もしっかり決めてませんでした。
とりあえず「副社長」的な😅

1年目から管理薬剤師、誰にも手柄を取られたくない"日本一生意気"な新人薬剤師が誕生してしまいました。

番外編 新卒600万円薬剤師の話

「初任給520万円って凄い！」
と思われたかもしれません。

私の友人はもっと多くの年収で就職しました。その額が600万円

私はたまたま知り合いの紹介で高年収で就職を決めることができました。

600万円で就職を決めた友人がしたのは、就職・転職サポートを受けることでした！

ということで、転職サイトに登録して、希望を伝えだけで「年収600万円、完全週休2日」の条件で就職を決めました！←ズルくない？

私も転職サポートサイトを利用すれば良かったと少し後悔した瞬間でした。

#11「調子に乗るな」"地獄"スタート！新卒で管理薬剤師の現実へ続く